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増田工業のよもやま話~第16回~

皆さんこんにちは!

 

熊本県熊本市を拠点に防水工事を行っている

増田工業、更新担当の富山です。

 

 

FRP防水

― 軽くて強靭、ベランダに最適な工法 ―

 

 

 

FRP防水は「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastic)」を使用した工法です。

ガラス繊維を混ぜ込んだ樹脂を塗布・硬化させることで、軽量でありながら非常に強靭な防水層を形成します。

耐摩耗性に優れ、特にベランダやバルコニーといった人が歩行する場所で広く採用されています。


FRP防水の特徴と仕組み

 

ポリエステル樹脂にガラス繊維マットを積層し、硬化させて防水層を作ります。硬化後はまるで硬いプラスチック板のような仕上がりとなり、摩耗や衝撃に強いのが最大の特徴です。

また、硬化が非常に早いため、施工の翌日には歩行が可能になるケースも多く、工期短縮に大きなメリットがあります。


施工の流れ

 

  1. 下地処理:コンクリートや木下地を整え、プライマーで密着を高める。

  2. ガラスマットの積層:樹脂を塗布し、ガラス繊維を貼り付けて補強。

  3. 積層と硬化の繰り返し:必要な膜厚になるまで積み重ねる。

  4. トップコート仕上げ:紫外線や摩耗から保護するために塗布。

このようにFRP防水は「積層構造」で強度を確保しているのです。


メリット

 

  • 強度が高い:薄い層でも非常に頑丈で、重い荷物や人の出入りに耐えられる。

  • 耐摩耗性に優れる:ベランダや屋上での歩行に最適。

  • 軽量:建物への負担が少ない。

  • 硬化が早い:短工期で施工可能。

特に「人が頻繁に出入りするベランダ」においては、他の工法よりも優位性があります。


デメリット・注意点

 

  • 伸縮性が少ない:下地の動きや温度変化によるひび割れに弱い。

  • 大面積には不向き:屋上など広い場所では割れやすいため採用が難しい。

  • 施工中の臭気:樹脂特有の強いにおいが出る。

そのため、FRP防水は「狭い面積」「歩行頻度の高い場所」に限定されることが多いです。


FRP防水が適した場所

 

  • ベランダ

  • バルコニー

  • 小規模の屋上

  • 屋外階段の踊り場

これらの場所では耐摩耗性・強度の高さが発揮され、安心して長期間使用できます。


まとめ

 

FRP防水は、軽量で強靭、耐摩耗性に優れた工法であり、特にベランダやバルコニーなどの歩行場所に適しています。施工後すぐに使える硬化の速さも大きな魅力です。

ただし、大規模な屋上や建物の動きが大きい箇所には向かないため、現場条件に応じた適切な工法選びが必要となります。

 

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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